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待機中

只今エビスサーキットの入口ゲート前にて、待機中。



本日の天候は雨。




車にとってはありがたいが、ドライバーにはちょっと厄介な天気・・・・・・





取り合えずゲートオープンの0700時まで仮眠を貪ります。



オヤスミナサイ。
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  by pulsar_14 | 2008-05-31 05:28 | 報告

2007年 24時間耐久レースレポート ~その6~

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周回を重ねる白いGTI-R







タイヤも最後の1セットで山もまだある。
オイルはドライバーチェンジの時に足してある。
水温も安定している。


心配なのはブレーキのみ。





ホームストレート脇で白いGTI-Rの走りを見ながら無線で@青山氏にGTI-Rの調子を確認する。






「この程度なら大丈夫。」

という無線から聞こえる@青山氏の声が心強かった。




気持ちのいい晴天と@青山氏との無線のやり取りから安心したせいか、私は急激な眠気に襲われた為、ゴール前にちょっと仮眠をとろうと隣にいた@ヤッシー氏に無線をお願いし、第二パドックの自分の車へと向かった。





左足に付けていた装具を外し、汗と埃で汚れたTシャツとツナギを着替え、ゴールの時にはサッパリした気分で迎える準備を済ませ、タントの助手席に収まると不意に携帯が鳴った。




@M310氏からだった。



「どこにいるんですか?」



基本的にピットを離れる時は誰かに行き先を伝えて行くようにしており、私は@ヤッシー氏に”第二パドックで仮眠をとってくるから”と言っておいたのだが・・・・・




「第二パドックの自分の車にいるよ。ちょっと仮眠をとるから、ゴール15分前になったら呼んで。」
というと



「駄目ですよ!すぐにピットに戻ってきてください!」





@M310氏にしては珍しく強い口調だった。





「最後はJINNさんが走ってください!チェッカー15分前になったら@青山さんもピットに戻ってきますから!」






私はその言葉が嬉しかった。
年末年始から左膝の手術で長期入院していた為、レースまでにクラッチを踏めるようになるかも分からなかった。



レース自体走れるかどうかも。



しかしレース前の整備もろくに参加できずにいたのにレースに参加する上での一番栄誉がある最終走者を、二年連続で私がやる訳にはいかなかった。




「私は去年チェッカーを受けさせてもらったし、今年は出来ないよ。そのまま@青山さんにチェッカーを受けさせて。
 レース前の整備も頑張ってくれたからそれだけの資格が@青山さんにはあるはずだよ。
 それでなかったら@渡辺君にチェッカーを受けさせてあげて。」
と私は伝えた。





私は携帯を切ると仮眠をとろうと再びタントの助手席に体を沈めた。







するとまた再び携帯が鳴った。





今度は@親方からだった。





携帯に出ると
「何やってんの!はやくピットに来て!」
私が”もしもし”も言わないうちに一方的話が始まった。



「あ、いや、さっき@M310君とも話したけど・・・・」
と私が言いかけた時、





「駄目だよ!兄貴がゴールしなきゃレースが終わんないよ!!」




有無を言わさぬ口調だった。




「分かりました。取り合えずピットに戻ります。」





私は左足に装具を取り付け、ピットに向かった。







ピットに戻ると@大氏が私のヘルメットを持って近づいてきた。





「おっちゃん、はやく準備して!」
笑いながら私にヘルメットを渡してきた。




@親方が
「次の周回で@青山さんが戻ってくるよ!」
と伝えてくる。




「ちょっとまって!俺は去年チェッカーを受けているから今年は他の人受けてよ!」
私はヘルメットを一旦椅子の上に置き、@渡辺氏の方を見た。



@渡辺氏は私のヘルメットを取って私に渡すと、
「もう皆暑さでクタクタなんですよ。はやく準備してください。」
と応えてきた。




横から@大氏が無線のイヤフォンを私の右耳に突っ込みながら
「ぐちゃぐちゃ言ってないで早くしろって。最後までちゃんと付き合ってやから。」
と私の身支度を準備し始めた。






まさか自分の言った言葉を返されるとは・・・・・





腹を括るしかなかった。





チェッカーフラッグが振られるまで残りは15分。






15分なら今の体力でも全力で走れるだろう。





私は無線のイヤフォンが外れないよう右耳にガムテープを貼り、ヘルメットをかぶった。
そして使い慣れたグローブを握ると@青山さんの載る白いGTI-Rがピットに戻ってきた。






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白いGTI-Rに押し込まれる私






参加しているメンバー全員が最後のピット作業で走り回る。





私が運転席に納められた時、@よーへい氏から無線チェックのコールが入る。
”無線OK!”と応えると
「気をつけて。」
と独特の穏やかな口調が聞こえた。
私は
「ありがとう。」
としか応えることが出来なかった。




すると走り終えた@青山氏が近づいてきた。




「コースラインを外すとタイヤカスやダストで滑りやすいから気をつけて!」
お互いヘルメット越しだったので怒鳴るような言葉だった。





私の右肩に置かれた@青山氏の右手がさらに安心感を与えてくれた。




「ありがとう!」



私も@青山氏に聞こえるように怒鳴るように応えた。





タイヤやブレーキをチェックしているメンバー達が立ち上がるのが分かり、ボンネットが閉じられた。
すると@大氏が”OK?”とハンドシグナルで確認してくる。
私は頷くとシフトを1速へと入れた。




@大氏がピット後方を確認すると”行け!”とばかりに力強くピットの出口を指差した。








私はコースへと飛び出していった。








レースはゴール直前ということもあり、トップ集団以外はペースを落としていた。
不思議なことにトップ集団に一度抜かれただけで、後はまったく他の車両に遭遇しない。
まるで一人旅でもしているかのようだった。






私は@青山氏の忠告通りコースラインを外さないように注意して走る。






するとコース内が見える各ポイントに何人かのメンバーが手を振っていた。






コース上でGTI-Rを運転するのは確かに自分一人だけだった。






だが、走り続けているのは自分一人だけではなかった。
チームのメンバー全員が一緒だった。







無線から聞こてくるメンバー達の声が、
各ポイントやホームストレート脇で手を振るメンバー達が、
全員が走っていた。












そして一年前と同様、その時が来た!












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2006年は完走出来るかどうか、不安な状態で迎えた24時間。








2007年は24時間を走り切ろうという全員の気持ちと迎えた。






無線からも「完走おめでとぉ~!」という声が響いてくる。






私は早くピットに戻りたい気持ちに駆られた。







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ピットレーンに入っていくと各ピットからも他のチームの人達が
「おめでとお!」
と拍手で迎えてくれる。







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そしてピットに戻るとチームの皆が暖かく迎えてくれた。





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皆で勝ち得た”24時間完走”だった。






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完走後にレースクィーン(?)と













そして、2008年。




私達は三度このエビスサーキット東コースへと向かう。






またこの24時間を走りきった者だけが受けられるチェッカーを目指して。





           おわり






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  by pulsar_14 | 2008-05-30 02:04 | 報告

2007年 24時間耐久レースレポート ~その5~

6月3日 0930時



私たちは赤と黒のツートンカラーのGTI-Rから白いGTI-Rに乗り換えて、再び1600時のゴールを目指して走り出した。






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赤パル♂第一コーナー



第一コーナーを走り抜ける@赤パル♂氏。




Tカーは元々ストリート仕様の為サーキットを走るにはやや難があり、コーナーではロールの多さに悩まされた。







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快調に走る白GTI-R




快調に周回を重ねる白いGTI-R。
しかし、気温の上昇と共に水温も上昇。


赤と黒のツートンカラーのGTI-Rは熱対策で大型ラヂエーターを後部に移植し、熱対策を施してあったが、白いGTI-Rはただでさえ部品取りとして用意していた車体だけあって、レース用に熱対策など施している訳も無かった。








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急遽ピットにてサーモスタッドを取り外し、走行時にはヒーターを全開にして少しでも水温が上がらないように対応するしかなかった。





第一回目の2006年の24時間耐久レースは大雨の中のレースだったのでそれほど熱対策に影響はなかったが、2007年は打って変わって晴天。
ドライバーは今までの疲れと暑さに耐えながら走り続けるしかなかった。





ドライバーチェンジで車から降りてきたメンバーがヘルメットを脱いだ時に、汗だくで真っ赤な顔をしていたのが印象的だった。





3日 1230時



走行中の@雀鬼ー氏が緊急ピットイン。
原因は左フロントタイヤのバースト、パンクだった。
そしてタイヤ交換を行っている途中@雀鬼ー氏からブレーキジャダーが発生していると報告が入る。



タイヤもブレーキも限界に近づいていた。






そしてレースも残り3時間を切ったころ、走行中の@渡辺氏がオイルチェックランプが点灯したことを無線で知らせてきた。
”時々点灯する程度”との報告だったが、大事をとってピットに戻ることを指示した。

白いGTI-Rがピットに戻ると@しお嬢がエンジンルーム内をチェック。
各メンバーがタイヤやブレーキのチェックを行った。
その時、
「エンジンオイルがない!」
と@しお嬢の悲鳴のような声が響いた。





エンジンオイルはすでにゲージに付かない状態。






まさに”一難去ってまた一難”という状況だった。






運良く@M310氏が個人的に購入していたエンジンオイルを持ってきていたので、ドライバーチェンジのピットごとにエンジンオイルを足しながら走行を続ける事となった。








3日  1400時



@EAST氏とドライバーチェンジした白いGTI-Rだったが、”ブレーキの効きが悪くなっている”と無線が入る。



赤と黒のツートンカラーのGTI-Rにはブレーキ冷却用のダクトを設けてあったが、白いGTI-Rにはもちろんそんな物は付けられていなかった。






まさにゴールを目前にしながらトラブルが続発し始めた。





緊迫した空気が私たちのピットを包んでいた。










3日   1500時





@EAST氏から@青山氏へとドライバーチェンジ。
「無事にチェッカーを受けて来て!最後、頼むよ!」
と私はヘルメット越しに聞こえるよう@青山氏に怒鳴るように伝えた。







@青山氏のドライブする白いGTI-Rはピットからコースへと飛び出していった。






     つづく
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  by pulsar_14 | 2008-05-30 00:30 | 報告

2007年 24時間耐久レースレポート ~その4~

6月3日 0800時





私たちのチームのパドックだけが慌しい雰囲気で、各メンバーが走り回っていた。






部品取り用に持ってきていた白いGTI-RをTカーとして走らせるため、メンバー全員がその準備を進めていた。






無線で走行中の@M310氏にTカーの準備が出来るまで一定のペースで走るよう支持をすると、いつも通りに”了解”とだけ返事が返ってきた。








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監督の@親方、メカニックの@大氏、@しお嬢、を中心にTカーの準備に取り掛かる。








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フロント周りの点検・整備が終わると今度はリヤ周りへと取り掛かる。





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本来部品取り用として持ってきていた為、シートはノーマルが付いていたので本番車からバケットシートを移植する為に取り外す。








そして、3日 0820時





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明らかに不調な排気音をたてながらGTI-Rがピットに戻ってきた。
そのままピット裏に回り、Tカーの後ろに停められた。





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メンバーに取り付かれ瞬く間にバケットシート、4点シートベルト、無線機、ゼッケン等、またたくまに取り外されていく。







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取り外された部品が次々とTカーに移植されていく。






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Tカーの整備が終わろうとする頃、給油するために@M310氏、@EAST氏、@赤パル♂氏が待機。



整備と給油を同時に行ってはいけないので、テレビ等で見かける慌しさは無い。
しかし、重い給油タンクを抱え、引火する危険の中で行う給油作業はある意味一番の重労働で、危険な作業にあたる。
だが、誰一人それを避けようとはせず、逆に進んで給油作業に付こうとする。









そして、0930時







オフィシャルからの簡単な点検を受けた後、我々は赤と黒のGTI-Rから白いGTI-Rへと乗り換え、再び走り出した。






                  つづく
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  by pulsar_14 | 2008-05-24 15:41 | 報告

2007年 24時間耐久レースレポート ~その3~

6月3日 0330時



エンジン不調のまま再びGTI-Rを送り出した頃、コースには霧が出始めていた。






この霧は前回の24時間耐久レースの時にも発生し、朝方約1時間半に渡ってレースを中断させていた。
ある意味この朝方の霧は24時間耐久レースの”迷物”ともいえた。
そして今回も時間が経つにつれて霧が濃くなり、無線からは
「コースが見えない!」
と何度も悲鳴にも似た声が聞こえてきた。






6月3日 0520時




ついに各ポストから赤旗が振られ始めた。






レース中断である。





各車両はペースを落とし、各ピットへと戻ってくる。
この赤旗中断の間は一切の整備作業等が禁止されており、ただひたすら霧が晴れるのを待つしかなかった。





6月3日 0640時



オフィシャルからレース再開を見越して車両の整備禁止が解除された。
私たちは簡単な点検と給油を済まし、GTI-Rをコースへと送り出した。





このレース再開の時にドライバーチェンジをし、私がGTI-Rに載ることになった。







レース再開の為、中断時の順位のグリッドからのローリングスタートへとなるのだが、GTI-Rは10番グリット。






私個人としては始めてのレーススタートの経験で、かなり緊張していた。










6月3日 0710時




レース再開!




オレンジ色のR33GT-Rのペースカーを先頭に、各車両フォーメーションラップへと走って行く。






私は前の車両から少し距離をおき、早めに加速出来るようタイミングを計りながら走っていた。






最終コーナーにさしかかる頃、明らかに先頭車両数台の甲高いエキゾーストノートが聞こえてきたので、ペースカーがピットレーンへと入りレースが再開されたことが分かった。






私は前を走るシルビアに追いつこうと加速を始めたのだが、エビスサーキットの東コースの最終コーナーは急な上り坂になっており思っていた以上にGTI-Rは加速してくれなかった。




ルームミラーで後方のシビックを確認するとGTI-R同様調子が悪いらしく、たいして加速している様子も無く距離が離れて行った。






明らかにGTI-Rの調子は悪く負担をかけない様にエンジン回転数を抑え、我慢の走りをするしかなかった。
だが、この負担をかけない様に抑えて走っていたことがオフィシャルから警告を受ける原因となってしまった。






ペースを落とし過ぎたのである。








ドライバーチェンジの為ピットに戻り私から次のドライバーに変わりGTI-Rをコースに送り出すと、西部警察の大門警部のようなサングラスをかけたオフィシャルが近寄ってきた。



「車、調子悪いのかい?」
とそのオフィシャルは尋ねてきた。




「えぇ、原因はまだハッキリと掴めてはいないのですが・・・」


私が応えるとサングラスのオフィシャルは、



「これ以上ペースが落ちるようなら車を止めてもらうよ。あまりにも周りとペースが違いすぎて危険だからね。」




その場に居合わせたメンバー全員が凍りついたように一瞬動きが止まった。




すぐに第2パドックで休んでいた@親方に報告し、対応を検討しなければならない。




同時にメカニックチームの@大氏、@しお嬢を呼び出し、車の現状からの対応の為に待機してもらう。




ピットにGTI-Rを戻し、出来る限り修理するか。



ゴールの1600時直前までピットでGTI-Rを停め、最後の数分だけを走らせるか。







リタイヤを選択するか・・・・・・








暗い雰囲気がピットを包み込んだ。









だが、@親方の口から出てきた答えは簡単なものだった。









「部品取り用に持って来た白いGTI-Rを走らせよう!」








Tカー(スペアカー)の投入である。








またしてもその場に居合わせたメンバー全員が一瞬凍りついたように動きが止まったが、次にの瞬間には全員が動き始めた。




瞬く間にピットを包んでいた暗い雰囲気は吹き飛び、何としても”24時間走りきる!”という強い意志がメンバー全員から湧き出てきていた。







          つづく
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  by pulsar_14 | 2008-05-20 00:59 | 報告

2007年 24時間耐久レースレポート ~その2~

6月3日 0200時 


私たちのチームはレーススタート後10時間経過後に義務付けられている1時間のピットストップに、どこのチームよりも早く取り掛かった。





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ピット裏の作業スペースにGTI-Rが停まると、GTI-Rをジャッキアップしウマをかけてタイヤを4輪とも取り外す。







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そして参加しているドライバー、サポート、すべてのメンバーがGTI-Rを取り囲んでいく。







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左フロントには@大氏、



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右フロントには@塩嬢がとり付きハブ交換の作業に取り掛かる。






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エンジンルームには左右からライトで照らしてもらいながら、@親方がエンジンの不調の原因を探り始めた。









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緩まないナットに苦戦しながらも@大氏と@塩嬢の二人を中心に、ハブ交換の作業は順調に進みます。







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しかしエンジン不調の原因はなかなか掴む事が出来ず、かなり苦戦。
エキゾーストマニホールドを外し、タービンもチェックしましたが、原因が判明することは出来なかったのです。





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整備はフロントだけでなく、リヤのブレーキパッドのチェック、ブレーキホース、リヤデフ周りからオイル漏れ等が無いか点検していきます。
もちろん同時にエンジンオイルやブレーキフルードの交換も行います。






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給油と整備作業は同時に行ってはいけない為、作業終了後GTI-Rをウマから下ろすと同時に給油作業に取り掛かります。




6月3日 0330時


再び車検を受けた後、私たちはエンジン不調のままGTI-Rをコースへと送り出したのです。







                         つづく
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  by pulsar_14 | 2008-05-06 18:21 | 報告

2007年 24時間耐久レースレポート ~その1~

「すでにハブのガタが出だしたよ(´Д`;)」






2007年6月2日1800時、私の携帯にそんなメールが届いた。
メールを送ってきたのは24時間耐久レース参戦チームのチーフメカニックを勤める@大氏からだ。







この時私はまだ会社にいて、ちょうど帰る準備をしているところだった。



この日、パルサーGTI-Rオーナーズクラブの有志メンバーで編成された”24時間耐久レース参戦チーム”は早朝から福島県二本松市にあるエビスサーキット西コースで開催されている24時間耐久レースにエントリーしていた。



そして、私も仕事が終わり次第タントで現地に向かう予定だった。




24時間耐久レースのスタートは1600時。



スタートして僅か2時間程度でフロントハブにガタが出ている!?
正直、現地の様子が把握出来ていなかったので理解しがたいメールの内容だった。




エビスサーキットで行われる24時間耐久レースでは、スタートして10時間経過後に1時間のピットストップが義務付けられている。
当初の予定ではそのときの整備でフロントハブを交換すれば、24時間走り切れる計算。




しかし、スタートして僅か2時間程度でフロントハブがダメになるのでは、フロントハブを2度交換しなければならなくなる。





”予備のフロントハブは1セットしか持っていってないはず・・・・”





私がこれから現地に向かうというのに、現地に着いたらコース上から自分のチームのレース車両がいなくなっているのでは堪ったものではない。
私は励ます意味も込めて
「泣き言なんて聞きたくないね。
 とにかく私が到着するまで車をコース上で走らせといてくれ。」
と少々キツイ返信をした。






会社を出てすぐに首都高に載ると、今度は@親方から電話がかかってきた。




「ごめん!
 寝板とブレーキローターを忘れて来ちゃったから工場に寄って持ってきて!」












・・・・・・・・・・・。










マジッ!?







首都高から東北自動車道ルートを使えば会社からエビスサーキットまで約4時間半。
それが茨城県築西にある@親方の工場経由で行くと・・・・・








とにかく出来る限り急いで行くしかなかった。












私が@親方の工場経由でエビスサーキットに向かっている時、現地ではさらに次の問題が発生していた。











私が現地に到着したのが日付も変わった6月3日の0100時を過ぎた頃だった。






まずピット裏にタントを停め、工場から持ってきたブレーキローターや寝板を下ろしているとチーフメカニックの@大氏が手伝いに来た。






「おいちゃんが来るまでちゃんと約束通りコース上に車を走らせといたよ。これで俺の役目は終わったろ?」
と@大氏が言ってきた。
私は、
「あぁ、ご苦労様。だから今度はちゃんと車がチェッカーフラッグを受けるまで頑張ってくれ。」
と応えた。
「おいおい、約束が違うよ!」
と@大氏が言ったので私は、
「契約は自動更新なんだ。言わなかったっけ?」
と笑いながら応えた。



「おっさん!ずりぃ~よ!!」
「つべこべ言わずに最後まで付き合えって。」



お互い笑いながらそんなやり取りをし、ピットへ荷物を持って行った。





荷物を降ろしタントを第2パドックに停め再びピットに戻りホームストレートで各レース車両の走りを見ていると、各メンバーから次々とやってきてそれまでの報告が告げられてきた。





そしてGTI-Rがホームストレートを走り抜けると同時に、エンジンが不調であることが告げられた。





私たちの前を走り抜けていくGTI-Rの排気音はまさにスバルのボクサーエンジンのような”ボロボロボロボロ・・・・”という音に変わっていた。






その時点までの対処として点火系の部品、スパークプラグやプラグコード、デストロビューターまで変えたという。
しかし、エンジンの不調子は変わらないままだった。







6月3日 0200時



私たちのチームはどこのチームよりも早くスタートから10時間経過した時点での1時間のピット作業に入ることを決定した。





                          
                               つづく
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  by pulsar_14 | 2008-05-06 17:16 | 報告

2007年 24時間耐久レース  ~プロローグ~

2007年6月2日
福島県二本松にあるエビスサーキット西コースで2006年の初開催に引き続き、二度目の24時間耐久レースが行われた。




そして我々パルサーGTI-Rオーナズクラブの有志で創られた「24時間参戦チーム」も、一回目の”苦労”に懲りず、再びこのエビスサーキットの24時間耐久レースに参戦を表明した。









完走した感動を再びあじわう為に・・・・・







2007年24時間耐久レースの参加メンバーは

・EAST        北関東支部
・渡辺         北関東支部
・赤パル♂      北関東支部
・赤パル♀      北関東支部
・M310        北関東支部        
・雀鬼ー        北関東支部
・よーへい      東海支部
・トミー         東海支部
・青山         南関東支部
・大川         南関東支部
・キンパル       南関東支部
・JINN        南関東支部


サポート隊
・大(メカニック担当)  北関東支部
・しお(メカニック担当) 南関東支部       
・ホッシィ        北関東支部
・ま~          北関東支部
・紫大好き!      南関東支部
・ヤッシー        東北支部
・のびすけ        東北支部



今回は去年2006年の参加メンバーに加え新たに北関東支部の@M310と東海支部から@トミーの2名が加わり、ドライバーの布陣は去年よりも心強いものとなった。




参戦車両も第一回のノーマル仕様ではなく徹底した軽量化やボディ補強、ラヂエーターを後方に移植するなど大幅なモデファイを施し、強力な戦闘力も手に入れた。



昨年は予選通過のタイムを出すことが出来ず、嘆願書を提出しての決勝本戦の走行だった。
その反省から今回は予選アタック用に3名の選抜チームを編成。
その選抜メンバーのみが予選でSタイヤを装着、正式な予選通過を目指した。




現地ではまず手分けしてパドックを設営。
大所帯のためピットのある第一パドックだけでなく駐車場のある第二パドックにもテントを設営し、各メンバーの食堂兼休憩所として使うためだ。






第一パドックの設営と同時に参戦車両の準備を平行して行う。









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レースに参加するにあったってレギュレーション(車の改造範囲)が決まっており、きちんととレギュレーション通りに車両が創られているか車検を受けなければならない。








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大幅に改良された車両だけに検査官から質問が浴びせかけられるが、その辺は車両の製作総指揮を執った我がチームの監督、@親方が言葉巧みにかわしていく。





そして車検合格!





これでレースに参加する権利を得たこととなる。







6月2日10:00 練習走行開始





練習走行に最初に飛び出したのは@大川。
後に発覚したのだが、この時メンバーが持ってきた古いSタイヤを装着しており、ろくにタイヤが温まらないうちにアクセルを踏み込み始めた@大川は第一コーナーを抜けた後のシケインでスピンしてしまった。






本人曰く
「安藤美紀ばりに回転しちゃいましたよ♪」






コース上でスピンしただけなので車両にはダメージはなく大事には至らなかったが、まったく懲りない男である。




その後初めて参加する@M310、@トミーと走行し、一時間の練習走行が終了。
いよいよ選抜チームによる第一予選に挑むこととなった。





選抜チームは
・赤パル♂
・青山
・雀鬼ー
の3名
選抜の基準は”レース経験者”でSタイヤに慣れていること。
そして”タイムが出せること”。








6月2日13:00 第一予選開始






選抜チームの第一走者は@赤パル♂。
数周をそこそこのラップタイムを刻んだ後に、今回参加メンバーの中ではベストラップとなる1分10秒台をマーク!
今年は予選通過の感触をその場にいたメンバー全てが感じていた。








しかし、この時予選通過の基準を我々は勘違いをしていた。








実は予選通過の基準はクラスベストラップの110%のタイムか、全体のベストタイムの114%を切るタイムでないといけないのだが、この後ベストラップは次々と更新され@赤パル♂がマークしたベストタイムは基準を満たせなくなっていた。







そうとも知らず我々は第二予選の時間を各メンバーの練習走行に使ってしまっていた。







そして、








予選通過タイムを満たしていない事に気が付いた時には第二予選も終了し、予選結果が出た時だった。





我々はまたしても嘆願書を24時間耐久レース主催者に提出することとなった。










第二予選予選終了後、再び決勝本戦への走行の為に車検を受けなければならない。
だが二度目の車検は最初の車検よりは厳しくなく、車両の下回りでオイル漏れ等が無いか、チェックする程度。




問題なく二度目の車検はパスすることが出来た。






6月2日15:30 決勝本戦開始30分前








各車両がピットを出発しゆっくりとコースを一周し、各スタートグリットへと収まっていく。







我々の車両の納まるグリットは13番グリット。
最後尾である。






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前回第一回はスターティングドライバーは@雀鬼ーだったが、今回は@青山が務めた。










6月2日15:53   カウントダウンが始まる。







この辺りからスタートグリット一帯を緊張感が包み込む。
明るく笑いながら会話していた各チームのメンバー達からも笑顔が消え、表情に緊張感が見え始める。





6月2日15:55   各チーム車両をスタートグリッドに残し、ピットレーンの内側へと退避していく。




ホームストレートとピットレーンを分けるガードレールの内側から自分のチームの車両を心配そうに見つめなければならない緊張と不安と期待が入り混じった空気が、その場にいる人達を包み込む。






6月2日15:58   ローリングラップが始まり、オレンジ色のペースカーを先頭に各車両がゆっくりとスターティンググリットの順に並んで走り始める。






エビスサーキットの西コースは高低差が約70mもあり第一コーナーを抜けた後下り、最終コーナーからホームストレートは一気に上りながら走り抜ける。





一度遠くまで行っていた各車両のエキゾーストがスタートラインへと戻ってくる。
ピットからは最終コーナーが高低差の為見えないのでそのエキゾーストだけが各車両の存在を誇示し、高回転の甲高い音へと変わっりホームストレートに迫ってくる時、場内の緊張感は最高潮へと登り詰める。






ペースカーがピットレーンへと入って行く。





ホームストレートのメインポストのオフィシャルが大きく日章旗を振りはじめた。








6月2日16:00   第二回24時間耐久レーススタート!!







各車両が甲高いエキゾーストノートを響かせながら駆け抜けて行く。









その時、その場にいる誰もが願うこと。








第一コーナーを無事に走り抜けられますように・・・・・・









ホームストレートを駆け上がってきた各車両が一斉に第一コーナーへと飛び込んでいく。
そして我がチームの参加車両、赤と黒のツートンカラーのパルサーGTI-Rも第一コーナーへと飛び込んでいく。








緊張感が安堵感へと変わる瞬間。







全車両クラッシュもトラブルもなく第一コーナーを駆け抜け、パドック裏のシケイン、そしてバックストレートへと下っていく。






ピットレーンにいた人達の緊張感で強張った表情が安堵感の笑顔へと変わり、各ピットへと戻っていった。








スタートが上手くいけばレース自体は各車両に特別大きなトラブルさえ起きなければ、後は時間の経過を待つだけ。





だが、何も起こらない事は耐久レースにおいてまず無いと言える。






スタート後の様子を撮った映像ではマフラーから黒鉛を吐くパルサーGTI-Rが映っていた。








これが今回の24時間耐久レースで我々を苦しめる一番の原因となる事を、この時ままだ誰も気が付いていなかった。






               つづく
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  by pulsar_14 | 2008-03-23 05:27 | 報告

2年連続完走!

エビス24時間耐久レース参戦2年目の今年、昨年同様完走することが出来ました!


応援してくれた皆さん、ありがとうございました!




今年は昨年とは違いトラブル続きで整備作業が忙しく、予定していたブログでタイムリーに報告することが思うように出来ませんでした。

大変申し訳ありませんでした。


後日改めて今年の24時間耐久レースの報告をアップします。
お楽しみに♪
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  by pulsar_14 | 2007-06-04 01:24 | 報告

悪魔の囁き?

19時10分、メインストレートで一台の車が突然ストップ。それも止まったところがうちらのピットの前。何か嫌な予感が脳裏をよぎります。

そのようなふあんをよそにどんどん時間は過ぎてゆくんです。
赤パル♂氏から大川氏に交代し、無事に走り終えました。ここで大川氏は次の日が仕事の為、帰宅しました。
ブレーキパットの交換、タイヤのローテーション、給油をした後M310氏に交代しました。どうやら彼の本来の走りが復活したようです。
そしてトミー氏にチェンジ。この間にもハブのがたつきはどんどん悪化しているのでした。
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  by pulsar_14 | 2007-06-03 12:13 | 報告

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