2007年 24時間耐久レース ~プロローグ~
2007年6月2日
福島県二本松にあるエビスサーキット西コースで2006年の初開催に引き続き、二度目の24時間耐久レースが行われた。
そして我々パルサーGTI-Rオーナズクラブの有志で創られた「24時間参戦チーム」も、一回目の”苦労”に懲りず、再びこのエビスサーキットの24時間耐久レースに参戦を表明した。
完走した感動を再びあじわう為に・・・・・
2007年24時間耐久レースの参加メンバーは
・EAST 北関東支部
・渡辺 北関東支部
・赤パル♂ 北関東支部
・赤パル♀ 北関東支部
・M310 北関東支部
・雀鬼ー 北関東支部
・よーへい 東海支部
・トミー 東海支部
・青山 南関東支部
・大川 南関東支部
・キンパル 南関東支部
・JINN 南関東支部
サポート隊
・大(メカニック担当) 北関東支部
・しお(メカニック担当) 南関東支部
・ホッシィ 北関東支部
・ま~ 北関東支部
・紫大好き! 南関東支部
・ヤッシー 東北支部
・のびすけ 東北支部
今回は去年2006年の参加メンバーに加え新たに北関東支部の@M310と東海支部から@トミーの2名が加わり、ドライバーの布陣は去年よりも心強いものとなった。
参戦車両も第一回のノーマル仕様ではなく徹底した軽量化やボディ補強、ラヂエーターを後方に移植するなど大幅なモデファイを施し、強力な戦闘力も手に入れた。
昨年は予選通過のタイムを出すことが出来ず、嘆願書を提出しての決勝本戦の走行だった。
その反省から今回は予選アタック用に3名の選抜チームを編成。
その選抜メンバーのみが予選でSタイヤを装着、正式な予選通過を目指した。
現地ではまず手分けしてパドックを設営。
大所帯のためピットのある第一パドックだけでなく駐車場のある第二パドックにもテントを設営し、各メンバーの食堂兼休憩所として使うためだ。
第一パドックの設営と同時に参戦車両の準備を平行して行う。
レースに参加するにあったってレギュレーション(車の改造範囲)が決まっており、きちんととレギュレーション通りに車両が創られているか車検を受けなければならない。
大幅に改良された車両だけに検査官から質問が浴びせかけられるが、その辺は車両の製作総指揮を執った我がチームの監督、@親方が言葉巧みにかわしていく。
そして車検合格!
これでレースに参加する権利を得たこととなる。
6月2日10:00 練習走行開始
練習走行に最初に飛び出したのは@大川。
後に発覚したのだが、この時メンバーが持ってきた古いSタイヤを装着しており、ろくにタイヤが温まらないうちにアクセルを踏み込み始めた@大川は第一コーナーを抜けた後のシケインでスピンしてしまった。
本人曰く
「安藤美紀ばりに回転しちゃいましたよ♪」
コース上でスピンしただけなので車両にはダメージはなく大事には至らなかったが、まったく懲りない男である。
その後初めて参加する@M310、@トミーと走行し、一時間の練習走行が終了。
いよいよ選抜チームによる第一予選に挑むこととなった。
選抜チームは
・赤パル♂
・青山
・雀鬼ー
の3名
選抜の基準は”レース経験者”でSタイヤに慣れていること。
そして”タイムが出せること”。
6月2日13:00 第一予選開始
選抜チームの第一走者は@赤パル♂。
数周をそこそこのラップタイムを刻んだ後に、今回参加メンバーの中ではベストラップとなる1分10秒台をマーク!
今年は予選通過の感触をその場にいたメンバー全てが感じていた。
しかし、この時予選通過の基準を我々は勘違いをしていた。
実は予選通過の基準はクラスベストラップの110%のタイムか、全体のベストタイムの114%を切るタイムでないといけないのだが、この後ベストラップは次々と更新され@赤パル♂がマークしたベストタイムは基準を満たせなくなっていた。
そうとも知らず我々は第二予選の時間を各メンバーの練習走行に使ってしまっていた。
そして、
予選通過タイムを満たしていない事に気が付いた時には第二予選も終了し、予選結果が出た時だった。
我々はまたしても嘆願書を24時間耐久レース主催者に提出することとなった。
第二予選予選終了後、再び決勝本戦への走行の為に車検を受けなければならない。
だが二度目の車検は最初の車検よりは厳しくなく、車両の下回りでオイル漏れ等が無いか、チェックする程度。
問題なく二度目の車検はパスすることが出来た。
6月2日15:30 決勝本戦開始30分前
各車両がピットを出発しゆっくりとコースを一周し、各スタートグリットへと収まっていく。
我々の車両の納まるグリットは13番グリット。
最後尾である。
前回第一回はスターティングドライバーは@雀鬼ーだったが、今回は@青山が務めた。
6月2日15:53 カウントダウンが始まる。
この辺りからスタートグリット一帯を緊張感が包み込む。
明るく笑いながら会話していた各チームのメンバー達からも笑顔が消え、表情に緊張感が見え始める。
6月2日15:55 各チーム車両をスタートグリッドに残し、ピットレーンの内側へと退避していく。
ホームストレートとピットレーンを分けるガードレールの内側から自分のチームの車両を心配そうに見つめなければならない緊張と不安と期待が入り混じった空気が、その場にいる人達を包み込む。
6月2日15:58 ローリングラップが始まり、オレンジ色のペースカーを先頭に各車両がゆっくりとスターティンググリットの順に並んで走り始める。
エビスサーキットの西コースは高低差が約70mもあり第一コーナーを抜けた後下り、最終コーナーからホームストレートは一気に上りながら走り抜ける。
一度遠くまで行っていた各車両のエキゾーストがスタートラインへと戻ってくる。
ピットからは最終コーナーが高低差の為見えないのでそのエキゾーストだけが各車両の存在を誇示し、高回転の甲高い音へと変わっりホームストレートに迫ってくる時、場内の緊張感は最高潮へと登り詰める。
ペースカーがピットレーンへと入って行く。
ホームストレートのメインポストのオフィシャルが大きく日章旗を振りはじめた。
6月2日16:00 第二回24時間耐久レーススタート!!
各車両が甲高いエキゾーストノートを響かせながら駆け抜けて行く。
その時、その場にいる誰もが願うこと。
第一コーナーを無事に走り抜けられますように・・・・・・
ホームストレートを駆け上がってきた各車両が一斉に第一コーナーへと飛び込んでいく。
そして我がチームの参加車両、赤と黒のツートンカラーのパルサーGTI-Rも第一コーナーへと飛び込んでいく。
緊張感が安堵感へと変わる瞬間。
全車両クラッシュもトラブルもなく第一コーナーを駆け抜け、パドック裏のシケイン、そしてバックストレートへと下っていく。
ピットレーンにいた人達の緊張感で強張った表情が安堵感の笑顔へと変わり、各ピットへと戻っていった。
スタートが上手くいけばレース自体は各車両に特別大きなトラブルさえ起きなければ、後は時間の経過を待つだけ。
だが、何も起こらない事は耐久レースにおいてまず無いと言える。
スタート後の様子を撮った映像ではマフラーから黒鉛を吐くパルサーGTI-Rが映っていた。
これが今回の24時間耐久レースで我々を苦しめる一番の原因となる事を、この時ままだ誰も気が付いていなかった。
つづく
福島県二本松にあるエビスサーキット西コースで2006年の初開催に引き続き、二度目の24時間耐久レースが行われた。
そして我々パルサーGTI-Rオーナズクラブの有志で創られた「24時間参戦チーム」も、一回目の”苦労”に懲りず、再びこのエビスサーキットの24時間耐久レースに参戦を表明した。
完走した感動を再びあじわう為に・・・・・
2007年24時間耐久レースの参加メンバーは
・EAST 北関東支部
・渡辺 北関東支部
・赤パル♂ 北関東支部
・赤パル♀ 北関東支部
・M310 北関東支部
・雀鬼ー 北関東支部
・よーへい 東海支部
・トミー 東海支部
・青山 南関東支部
・大川 南関東支部
・キンパル 南関東支部
・JINN 南関東支部
サポート隊
・大(メカニック担当) 北関東支部
・しお(メカニック担当) 南関東支部
・ホッシィ 北関東支部
・ま~ 北関東支部
・紫大好き! 南関東支部
・ヤッシー 東北支部
・のびすけ 東北支部
今回は去年2006年の参加メンバーに加え新たに北関東支部の@M310と東海支部から@トミーの2名が加わり、ドライバーの布陣は去年よりも心強いものとなった。
参戦車両も第一回のノーマル仕様ではなく徹底した軽量化やボディ補強、ラヂエーターを後方に移植するなど大幅なモデファイを施し、強力な戦闘力も手に入れた。
昨年は予選通過のタイムを出すことが出来ず、嘆願書を提出しての決勝本戦の走行だった。
その反省から今回は予選アタック用に3名の選抜チームを編成。
その選抜メンバーのみが予選でSタイヤを装着、正式な予選通過を目指した。
現地ではまず手分けしてパドックを設営。
大所帯のためピットのある第一パドックだけでなく駐車場のある第二パドックにもテントを設営し、各メンバーの食堂兼休憩所として使うためだ。
第一パドックの設営と同時に参戦車両の準備を平行して行う。
レースに参加するにあったってレギュレーション(車の改造範囲)が決まっており、きちんととレギュレーション通りに車両が創られているか車検を受けなければならない。
大幅に改良された車両だけに検査官から質問が浴びせかけられるが、その辺は車両の製作総指揮を執った我がチームの監督、@親方が言葉巧みにかわしていく。
そして車検合格!
これでレースに参加する権利を得たこととなる。
6月2日10:00 練習走行開始
練習走行に最初に飛び出したのは@大川。
後に発覚したのだが、この時メンバーが持ってきた古いSタイヤを装着しており、ろくにタイヤが温まらないうちにアクセルを踏み込み始めた@大川は第一コーナーを抜けた後のシケインでスピンしてしまった。
本人曰く
「安藤美紀ばりに回転しちゃいましたよ♪」
コース上でスピンしただけなので車両にはダメージはなく大事には至らなかったが、まったく懲りない男である。
その後初めて参加する@M310、@トミーと走行し、一時間の練習走行が終了。
いよいよ選抜チームによる第一予選に挑むこととなった。
選抜チームは
・赤パル♂
・青山
・雀鬼ー
の3名
選抜の基準は”レース経験者”でSタイヤに慣れていること。
そして”タイムが出せること”。
6月2日13:00 第一予選開始
選抜チームの第一走者は@赤パル♂。
数周をそこそこのラップタイムを刻んだ後に、今回参加メンバーの中ではベストラップとなる1分10秒台をマーク!
今年は予選通過の感触をその場にいたメンバー全てが感じていた。
しかし、この時予選通過の基準を我々は勘違いをしていた。
実は予選通過の基準はクラスベストラップの110%のタイムか、全体のベストタイムの114%を切るタイムでないといけないのだが、この後ベストラップは次々と更新され@赤パル♂がマークしたベストタイムは基準を満たせなくなっていた。
そうとも知らず我々は第二予選の時間を各メンバーの練習走行に使ってしまっていた。
そして、
予選通過タイムを満たしていない事に気が付いた時には第二予選も終了し、予選結果が出た時だった。
我々はまたしても嘆願書を24時間耐久レース主催者に提出することとなった。
第二予選予選終了後、再び決勝本戦への走行の為に車検を受けなければならない。
だが二度目の車検は最初の車検よりは厳しくなく、車両の下回りでオイル漏れ等が無いか、チェックする程度。
問題なく二度目の車検はパスすることが出来た。
6月2日15:30 決勝本戦開始30分前
各車両がピットを出発しゆっくりとコースを一周し、各スタートグリットへと収まっていく。
我々の車両の納まるグリットは13番グリット。
最後尾である。
前回第一回はスターティングドライバーは@雀鬼ーだったが、今回は@青山が務めた。
6月2日15:53 カウントダウンが始まる。
この辺りからスタートグリット一帯を緊張感が包み込む。
明るく笑いながら会話していた各チームのメンバー達からも笑顔が消え、表情に緊張感が見え始める。
6月2日15:55 各チーム車両をスタートグリッドに残し、ピットレーンの内側へと退避していく。
ホームストレートとピットレーンを分けるガードレールの内側から自分のチームの車両を心配そうに見つめなければならない緊張と不安と期待が入り混じった空気が、その場にいる人達を包み込む。
6月2日15:58 ローリングラップが始まり、オレンジ色のペースカーを先頭に各車両がゆっくりとスターティンググリットの順に並んで走り始める。
エビスサーキットの西コースは高低差が約70mもあり第一コーナーを抜けた後下り、最終コーナーからホームストレートは一気に上りながら走り抜ける。
一度遠くまで行っていた各車両のエキゾーストがスタートラインへと戻ってくる。
ピットからは最終コーナーが高低差の為見えないのでそのエキゾーストだけが各車両の存在を誇示し、高回転の甲高い音へと変わっりホームストレートに迫ってくる時、場内の緊張感は最高潮へと登り詰める。
ペースカーがピットレーンへと入って行く。
ホームストレートのメインポストのオフィシャルが大きく日章旗を振りはじめた。
6月2日16:00 第二回24時間耐久レーススタート!!
各車両が甲高いエキゾーストノートを響かせながら駆け抜けて行く。
その時、その場にいる誰もが願うこと。
第一コーナーを無事に走り抜けられますように・・・・・・
ホームストレートを駆け上がってきた各車両が一斉に第一コーナーへと飛び込んでいく。
そして我がチームの参加車両、赤と黒のツートンカラーのパルサーGTI-Rも第一コーナーへと飛び込んでいく。
緊張感が安堵感へと変わる瞬間。
全車両クラッシュもトラブルもなく第一コーナーを駆け抜け、パドック裏のシケイン、そしてバックストレートへと下っていく。
ピットレーンにいた人達の緊張感で強張った表情が安堵感の笑顔へと変わり、各ピットへと戻っていった。
スタートが上手くいけばレース自体は各車両に特別大きなトラブルさえ起きなければ、後は時間の経過を待つだけ。
だが、何も起こらない事は耐久レースにおいてまず無いと言える。
スタート後の様子を撮った映像ではマフラーから黒鉛を吐くパルサーGTI-Rが映っていた。
これが今回の24時間耐久レースで我々を苦しめる一番の原因となる事を、この時ままだ誰も気が付いていなかった。
つづく
by pulsar_14 | 2008-03-23 05:27 | 報告